保育園は入園前に見学するor見学しない?見学するメリットとは?見学することで分かること

横浜市の保育園を20か所以上見学しました

私は神奈川県横浜市に住んでいます。数年前、「待機児童ゼロ」を宣言した横浜市ですが、イヤイヤ、そんなことありません。
「ゼロってナンデスカ?」って思うくらい、保留児童(≒待機児童)はいるのが現実です。
だから横浜市でも、育児休職中の親は「保活」に躍起になります。
もう育休ママたちの合言葉は「保育園、入れる気がしない」です。
万が一ここで「え、保育園入れるんちゃう?」なんて言ってしまうと、もう一瞬で冷たい空気が流れるわけですよ、ハイ。
私も合言葉を言いながら「保活」に躍起になった結果、気が付いたら20園以上の保育園を見学していました。認可園、認可外、横浜保育室全てコミコミの数字です。
別にね、沢山見学したから偉いとか、沢山見学したから保育園に入りやすいなんていうことは一切ありません。むしろ、どこでも良いから保育園に入りたいのであれば、以前「認可保育園に入所するために親がするべき5つの大切なこと」に書いたとおり、見学なんかよりも「横浜市保育所等利用案内」を読み込んだ方がずっと有益だと、私は思っています。
http://onononoko.com/_wp/2016/11/01/post-103/

沢山の保育園を見学した理由と見学して見えてきたこと

じゃあ、どうしてそんなに沢山の保育園を見学したの?と言われれば、単純に、少しでも娘が楽しいと思えるであろう保育園に入れてあげたかったから。
親が働いている以上、子供は問答無用で保育園に通うわけですから、「保育園、とっても楽しいよ。楽しいから家には帰りたくないYO!」と言ってくれる位の園を探し当てたかったのです。

長女が保育園に入園してもうすぐ3年。
幸いなことに大好きな先生と楽しいお友達に囲まれて保育園を楽しんでくれている、そして私も安心して保育園に預けることが出来ている状況に恵まれたことは本当に幸運だったと思います。
ここまで読んでいただいて、「保育園ってやっぱり見学した方が良いの?」と思われたあなた。
「はい、した方が良い」と私は思います。見学することで見えてくるものってありますよ。

じゃあ、保育園を実際に見学することでどんなことが見えてきたのか・・・
保育園を実際に見学したからこそ見えてきたこと、関心したこと、面白かったこと、首をひねったこと・・・いくつか実例を挙げながら書いてみますね。それでは、レッツゴー♪

 

見学して「関心」させられたこと

1.M保育園にて ~命賭けているのよ!~

見学に行くと、主任保育士が1対1(なんという贅沢!)で対応。
最初に応接室に通され一通りの説明を受けたあと、園内をぐるっと見学します。
見学終了後、もう一度応接室に通され「なにか質問がありますか?」と聞かれました。
そこで私は「子供を0歳から保育園に預けることが不安だ」と話したところ、主任が園長を呼び、主任&園長vs私という2対1のビックリの状況に(←普通はこんなことあり得ません!)

そして園長が私に一言。「あのね、私は保育園を自分の命かけてやっているのよ。自分が命かけている園が酷い園だとしたら・・そんな悲しいことってないでしょ。だから安心して保育園に預けてちょうだい。保育園で大切に大切にお子さんを育てるから。」

帰り道、園長の言葉を思い出して震えながら涙が出てきました。
こんな温かい園もあるのだな・・と感動してしまいました。

2.M保育園にて ~保育士の命が大事です~

沢山の見学者を集めて講堂で説明会を開くスタイル。
一人ひとり名前の書かれた封筒を配られスリッパも用意されており親切な印象。
説明会開始早々、「今日は私たちの保育園をアピールする絶好の営業チャンスです!」と園長が熱弁をふるい、自分の園の良さを最大限アピールする。
この園は2歳までは散歩に行かず、散歩の代わりに屋上で遊ぶとのこと。
理由を聞くと、「公園には色んな人がいて変質者もいます。3歳になれば「逃げろ!」というと自分一人で逃げられるけれど、2歳ではまで一人では逃げられないんです。そんなとき、保育士に自分の命を呈して子供たちの命を守れと言えますか?私には言えません。だって保育士にだって大切な家族がいるんですから。とはいえ、お預かりしている子供たちの命は絶対に守らなければならないんです。だから、自分で逃げることの出来ない2歳児を保育所の外に出すことはできないんです。」
この発言を聞いて、他の保育所の外遊びが性善説に基づいて成り立っていることに気がつきました。
そして、「お子さんの命は保育士が身を呈して守ります」なんて園長は言ってはいけないし、親のウケを狙ってそんなことをペロっと言ってしまう園は最悪だと思いました。
 

見学して「驚いた」こと

3.S保育園にて ~園長が突然キレる~

10人くらいの見学希望者が主任保育士と共に一緒に園内を回って見学するスタイル。
見学が終了し解散になる間際に穏やかそうな園長が登場しちょっとした挨拶をする。
そのとき、一人の見学者が「先生:園児の人数割合」について質問すると、穏やかだった園長の態度が急変!
「園児が20人迄なのであれば、先生は1人で良いんですよっ!一人増えて園児が21人になれば先生は二人ですが、20人ならば先生は一人ですよっ」と怒り口調になり、主任保育士と見学者全員黙り込んでしまいました。
後日、その園は先生の退職希望者が多数出ており、来年度の新規園児の入園が中止されていました。園長自身も翌年度の保育士確保に必死の時期だったのでしょうが、見学者にいきなりキレるのは・・・。
「この園は、保護者から何かクレームがあったとしても握りつぶすらしいよ」という噂も聞きましたが、たしかに。あのキレてしまう園長なら握りつぶしかねないな、と納得してしまいました。

4.S保育園にて ~説明することは何もありません!~

30人くらいの見学者が一斉に一教室に集められる。保育士が登場し、見学会が開始するかと思いきや、保育士の発した一言に絶句。
「今日はこんなに沢山の見学の方がいらっしゃって本当に嬉しいです。人数も多いですし、特に何も説明することはありませんので、園内をご自由に見学されましたらどうぞお気をつけてお帰りください」
ちなみに、こちらの園は2年連続で見学に行きましたが、2年連続同じ対応。。。
「何も説明することはない」って一体なんなんでしょうか?
保護者がそんな園に魅力を感じると思いますか??
もう馬鹿なんじゃないかと思いました(失礼!)。

5.S保育園にて ~部屋に入れない!!~

見学したい旨を事前に登録しておくと、後日、見学会開催のハガキが届く。
当日、開催場所の講堂に開始時間10分前に行くと、講堂のカギが開いておらず、多数の見学者が講堂の外で不安げに待っている状況。
ハガキに書かれた見学会開始時間を少し過ぎた頃、先生方3名がバタバタとやってきて、やっと扉の鍵を開けてくれました。
その後の説明会では、厚い配布資料を一言一句全て読み進めるスタイルで進行され、正直疲れました。
もうなんというか、ダメダメ感が半端なかったです。
なぜ、定刻どおりに説明会を始められない?
なぜ、定刻になっても、会場のドアが開いていない?
なぜ、配った資料を一言一句、ヨミツヅケルノ??
コンナホイクエンニコドモヲアズケテイイノカシラ・・・・

6.H保育園にて ~園長なのに説明できないの?~

説明会担当者が1対1で対応してくださり、一緒に園内を見学。
送迎について分からないことがあったので説明会担当者に聞いてみると、「送迎について分かる者がいないので、後日電話してお伝えする形でもいいですか?」とのことで承諾。
しばらくすると、「園長先生!」と呼ぶ園児の声、そしてその声に振り返る説明会担当者。。。え、あなたは園長先生だったのですね・・・
ちなみに園長先生は某レゲエグループのツアーTシャツを着ていました。まぁ、服装は自由ですからね。
それよりも、園長なのに送迎のことが分からないってどういうことですか?

見学して「考えさせられた」こと

7.S保育園にて ~ちょっと臭います・・~

子供たちのお昼寝時間中にこっそりと園内を見て回るスタイル。
「みんな良い子に寝ているなー」と思っていると。。。。ん?ん?臭い。たぶん誰か(もしかしたら複数人)のオムツを変えなければならない状況に陥っているのは確かな臭い。
だけど、沢山の園児が一部屋に寝ているので、一人一人オムツを確認することは難しいということなのでしょうか。いつものことなのか、保育士達は全く意に介していません。
うーん、そんなものなのでしょうか。

8.P保育園にて ~何か、説明してもらえませんか?~

10人くらいの見学者が園長と園内を見学するスタイル。
園独自の取り組みなどを教えて欲しいのに、園長から出てくる言葉は「なるべく早く迎えに来てあげてくださいね」とか「笑顔でバイバイしてくださいね」の一般論ばかり
多分、今年度新しく着任した園長なので、もしかしたらまだ自分の園の特徴が分かっていなかったのかも知れませんが(見学したのは9月だけれど)、
何か園独自のウリはないの・・・?まるで教育評論家の講演を聞きにきたようでした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。色々園ごとに個性があるでしょう?
園長の考え方も違いますし、給食の食材だって、補助金の使い方だって園によって様々です。
希望する園に絶対入れるというわけではありませんが、それでも、「希望園の順位」に自分の意向を反映させることはできます。
見学すると、その保育園ごとのカラーが見えてきて結構面白いですよ。職場復帰されている方々は平日は大変かと思いますが、事情を話せば土曜日に見学さえてもらえる場合もあります。

そういう対応一つ一つから「どんな園なのかな?」「子供は楽しんでくれるかな?」と想像してみてると、「どこの園に子供を入れたいか」がおのずから見えてくると思います。

 
 

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