ビジネスキャリア検定とは事務系の公的資格試験です。
ビジネス・キャリア検定試験は、”職業能力開発促進法”に基づき設立された公的機関である中央職業能力開発協会が行う「公的資格試験」です。
この試験は、国が整備した「職業能力評価基準(事務系職種)」(働く人の能力が適正に評価されるために策定された基準)に準拠しており、8分野14部門にわたる事務系職種を広く網羅した唯一の「公的資格試験」です。
受験した理由は2つ~抵抗とカネ~
格好悪いのであまり言いたくはないのですが、一番大きい受験理由は、「会社へのアピール」です。
私は3歳と1歳の娘がおり、来年4月までは育児休職中です。
「育児休職」に関する見方(休職中は楽してカネがもらえるとか、24時間待ったなしの状況と思うかetc)は個々人によって違うと思うのですが、会社の中には「育児休職で会社を休んでいたのだから、その間ずいぶん楽をしましたね」とか「1年半も会社を休んでいたら実務感覚が鈍ってしまい現場には戻れないでしょう」という人もいます。
そういう人に対する私なりのささやかな反抗として、「資格試験合格」という手段をとりました。
正直な話、受験する資格は「ビジネスキャリア検定」以外でも良かったのですが、たまたま在籍する会社では「ビジネスキャリア検定」が資格奨励金の対象となっていたので、この検定を選択しました。
もらえるお金は有難く頂戴した方が良いですよね。これが2つめの受験理由です。
1日に2科目を受験~2級企業法務(組織法務)と3級労務管理~
ビジネスキャリア試験は1日に午前・午後あわせて2科目受験することができます。
私の場合、前述のとおり「会社へのアピール」という受験目的がありましたので、合格しないと意味がありません。
そこで、乱暴な言い方ですが「数を打てばあたる」ということで一度に2科目受験することにし、1つは「安全パイ」として難易度の低い3級、もう一つは難易度が高めの2級としました。
私の場合、育児休職前は法務部に所属していたのですが、なんとなく「3級企業法務」を受験することにはためらいがありました。
これは法務部以外の社員も「3級企業法務」に合格している方がおり、「法務部にいるならば、2級を受験して当然でしょう」という会社内の雰囲気を気にしたからです(私、結構そういう雰囲気に影響されます)。
一方、労務管理については専門分野ではなく「むかーし人事部に在籍したことがある」という程度でしたので、3級を受験しても社内からケチがつくことはありません(もしケチがついたとしても、そういうのは合格していない方の戯言として無視してれば良いだけの話なのですが・・)。
私のとった勉強方法~理想と現実~
理想と現実は違う・・・参考書も問題集も手付かずだった
残された方法は1つしかなかった・・・
過去問だけで合格点がとれてしまった
結果の通知を受けて驚いたのは、2級企業法務(組織法務)も3級労務管理もどちらも同じ点数だったこと。
ビジネスキャリア検定は受験すべき?どうなの、そこのところ。
この検定を受検して、私なりに「ビジネスキャリア検定」に向く人・向かない人を考えました。
思いっきり個人的主観ですが・・・
ビジネスキャリア検定に向く人
思うに、ビジネスキャリア検定は「ビジネス実務過程において取得した自分のスキルを確認したい人」を受験者として想定しているのではないでしょうか。
参考書である「標準テキスト」は、試験対策用というよりも「学習しやすさに配慮された理論を踏まえた実務書」という位置づけですし、amazonのレビューを読む限りでは、テキストに書いてあることから試験問題が出るとは限らないようですから、「テキストで勉強して、そこで得た知識を基に受験する」テストではないのかもしれません。
中央職業能力開発協会では、出題範囲(試験基準)に基づく標準テキストを発刊しています。
学術書でもハウツウ本でもありません。理論を踏まえた実務書です
そういう意味で、「今まで実務の中で知識は付いてきたけれど、体系立てて整理して勉強する機会はなかったなあ」という方が標準テキスト(参考書)を用いて自分の知識を整理・確認していくには適した検定なのかと思います。
ビジネスキャリア検定に向かない人
上記のことから考えると、「参考書を読んで知識を得た上で過去問集を解きながら知識を確実にしていく」という一般的な勉強法を取りたい方には、この検定は向かないかもしれません。
むしろ、そのような勉強法をとることが可能な方であれば、もっとメジャーな資格試験を受けた方が良いと思います。
メジャーな資格であればあるほど、受験教材は揃っていますから勉強しやすいですし、履歴書にも箔がつきますから。
余談ですが、私は通信教育「フォーサイト」の受験教材を使って宅建に一発合格しました。
今ならフォーサイトの割引クーポンidもありますので、メジャーな資格がとりたい方はそちらも参考にしてくださいね。
私が合格した理由~誤解を恐れずざっくばらんに~
2級企業法務(組織法務)について
これは「過去4回分の過去問を完璧にした」ことに尽きるかと思います。
「過去問を制するものは受験を制する」というのは資格試験に共通して言ることです。
受験する試験の難易度によって区々ですが、旧司法試験のように難しい試験であれば、過去何十年にも遡って過去問学習をしたりします。
また、過去問がそっくりそのまま出題されるような例もあります。
多分出題側としては、「毎回違う問題を作るのも大変だし、新しい問題を作っても作成ミスがあり(全員正解となるような)没問になってしまってもイヤだ」という事情もあるのでしょうね。
3級労務管理について
多分これは「一般常識」と「4択形式」に救われたのだと思います。
「3級」ですから、もともとレベル的にはさほど難しくないのだと思います。
これに加えて「4択」ですから、「この肢はどー考えてもちがうでしょ」「これとこれなら、こっちのほうが正しそうだな」と言う消去法で何とかなったのだと思います。
まとめ
今回、私は運よく2科目とも合格することができましたが、正直「ビジネスキャリア検定を持っています!」と自信を持って言える実力はありません。
そんな私から、企業担当者の方とこれから受験される方へのメッセージです。
企業担当者の方!
ビジネスキャリア検定の合格者には、本当にスキルを有している人と(私のように)一夜漬けで合格した人の2種類いるということを忘れないでくださいね。
受験される方!
勉強時間が中々取れなくてしんどいかと思いますが、どうぞ最後まで諦めず、HPに掲載されている過去問を一問でも多く解いてくださいね。
そして、当日は必ず受験会場へ行ってくださいね
受験しなければ100%不合格ですが、受験さえすれば、合格確率50%、不合格確率50%のイーブンですよ!
Luck comes to those who look for it!
コメントを残す